「心の部屋」

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02. .プラス思考の訓練を

 心の病を私はこう捉えています。
突然に大きな悲しみや苦しみがドンとやって来た場合は、心身へのダメージは相当大きいのですが、何とか持ち応える事ができれば、その後は時間が治してくれるケースが思いの外多い。
では、重症化してしまうのはどの様なケースなのでしょうか。

 それは、極小さな心への衝撃が、長い間に沢山積み重なる場合です。
ほんのちょっとした嫌な事やショックな事が、毎日必ずと言って良い程起こります。
ひとつひとつが小さな事柄ばかりですから、その都度は然して気に留める事も無い。

 しかしながら、実はそんな小さな事柄が、自身の中で消化し切れずに蓄積して行くと、ある日突然、とても大きな症状として姿を表す。
ともすると致命傷になったり、辛く苦しい症状が長引いたり。
この様な事にならない為に、私たちは日頃から備えるべきです。

 日々の小さな事柄を、都度都度に処理(消化)してしまう。
自分として納得して事を終わらせるのです。
「引き摺る思い」を残さない事。

 そうです。「プラス思考」です。
何があっても、自身の中で「ああ、良かった!」と結論付ける事です。
言うは簡単ですが、相当難しい。
自分の心身にダメージを与える事柄を「ああ良かった!」と思う事は、決して容易な事ではありません。
訓練を積む必要があります。

 具体的にどうすれば良いのか、例えを挙げてみます。
(デフォルメした余り良い例では無いかもしれませんが 笑;)

「財布を落とした」
 →「お金が一万円しか入ってなくて良かった。多い時には五万円入っている事もあるし!」

「車を壁にぶつけた」
 →「自損で良かった。人にぶつけていたら大変だった!」

「失恋してしまった」
 →「この先きっと、もっと素敵な人に出会う事ができるだろう!」

等々。

 どれも、そう簡単に割り切れる事柄では無いと感じませんか。
しかし、訓練を重ねる事で、きっと出来るようになるでしょう。

 出来るようになると、辛い悩みや痛みから解放されるのと、ヒトとして一回り二回り大きくなる事が出来ると思います。
是非、やって見て下さい。



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