「心の部屋」

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08. 全て「基本」

 スポーツクラブ歴の長い私です。
とあるクラブから別のクラブへ移籍したり、同じクラブ内でも別の店へ移ったりと、結構、彼方此方のクラブの現場を観て来ました。
そんなスポーツクラブ好きな私ですが、常に感じて来たとても残念な思いが有ります。
それは、共有物を大切にしないメンバーさんや、後始末を平気で怠るメンバーさんや、甚だしくマーナー違反を犯すメンバーさんが思いのほか多い事です。

 恐らくは、自分の所有物であれば大切に扱うのでしょうが、クラブに備え付けの物は粗雑に扱ったり、必要以上の量を無駄遣いしたり、使た後の片づけが無かったり。
大声でゴルフ談義をしたり、携帯電話で話したり。
私の今までの観察では、若い人よりも、私の先輩の年齢にあたる人の方が、そんな傍若無人な人が多い様に感じます。
「物は大切に扱いなさい」「扉をちゃんと閉めなさい」「使った物は元に戻しなさい」「大勢が居るところでは静かにしなさい」...。小学生に諭すような、そんな様々が全く出来ていない大人が、何とも沢山居るのです。 
強い驚きと悲しみを覚えます。

 「小学生に諭すような」との表現を使いましたが、小学生の時に教わる事が、長い人生において最も大切なのだとの思いを、私は常々抱いて来ています。
どれも「人として大切な事柄」です。
スポーツクラブで見かける傍若無人な人達は、拝見する限り、地位も名誉も得ているのであろうと察する事のできる人が殆どです。ところが、その行動たるや...。

 私は「基本」を最も大切にします。
趣味のギターやスタジオメニューの上達は、基本を大切にして基本を守る事で叶えられるのだとの思いで、決して一足飛びは期待せず、地道な繰り返しを惜しまずに行っています。
仕事も然りです。「手順」と「片付け」を大切にします。
結果オーライのやっつけ仕事はラッキーの結果でしか無く、それは真の仕事とは呼べないのだと思います。

 さて。
人が生きる事に関しても、やはり「基本」を大切にしないと、突然、破綻がやって来たり、見かけ上は上手く過ごした人生であっても、思いのほか達成感を手に入れる事が出来なかったりするのでは無いでしょうか。
地位や名誉が大切で無いとは申しません。しかし、それ以上に大切なものがあるのだと、私は思います。
人としての「基本」を大切にして生きる事で、人生が何倍も素敵なものになるのだと私は思います。

 では、生きる事の「基本」とは何なのでしょうか。
それは「生きる事の基本が何であるかを、常に考えながら生きる事」だと、そう今の私は自身の答えとしています。







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