「プロの技」

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09. 常に「学び」を!

 めでたく学校を卒業し職に就くと、多くの人は学ぶ事を卒業したとの錯覚に陥ります。
しかし、それが「錯覚」である事に気付かないで長く過ごしていると、ある時、ふと、自身の人生に厚みが無く、とても薄っぺらである事を思い知らされます。
以降の人生に、これと言ったテーマが無かったり、例え有ったとしても、実現させる力が身に付いて居ない。

 私事の例で恐縮ですが、こんな事がありました。
IT企業の社員だった私。30代半ばだったと思います。
理系の大学を卒業して、身を置いて来たのが技術系部門が主だった私には、「経理」と言った類の知識が殆ど有りませんでした。
しかしながら、年齢とキャリアを重ね続けた場合、マネージメントに関する役割が増える事は間違い無く、それにしては金銭勘定に関する知識が無さ過ぎる。

 ある時私は、簿記を一から学ぶ事を決意し、暫時、書籍を購入して余暇に学習を続けました。
最終的には、会社決算に関する諸々の知識も身に付き、当時は全く予想もしていなかった「独立起業」に際して、大いに役立つ事になったのでした。
知識欲の強い私ですから、人生に於いてその他様々を学習し、何度も訪れた苦難も何とか乗り越える事が出来たと、そう感じて居ます。

 私が身を置くIT業界は、常に学ぶ事を求める業界です。
従って、学ぶ事には馴染む業界なのかも知れません。
しかし、どんな業界に属していても、学ぶ姿勢は大切だと思います。
学べば学ぶ程、沢山の切り口で物事を捉える事が出来る訳で、どんどん世界が変わって行きます。
そしてそれが、日々の生活における、自身のゆとりにも繋がって行くのです。

 老若男女、誰でも何時でも「学び」はスタート出来ます。
是非、学びのテーマを持ち続ける事をお薦めします。



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